オイルのテイスティングに挑戦?
リンゴのようなフレッシュ感があり・・・
青いトマトのような・・・
刈り取ったばかりの草の香りが・・・。
・・・こんな言葉の数々、さらりと言えるようになりたいです。
みなさんこんにちは、スタッフ長谷部です。
上の言葉は何について書いたものか、お分かりになりましたか?
そう、オリーブオイルの風味を表現したものです。
これらの言葉は、販売者や生産者が味見、いわゆるテイスティングしてみて感じる印象、ということになります。
実はこのテイスティングには、オイルの特徴をよりはっきりさせるある作法があるのをご存知でしょうか。
今日は少し、そんな世界を覗いてみましょう。
◯大事なのは、舌・口内・喉の3つの意識
勉強中の私、こんなに仰々しい味見をするのは初めてです。
やり方は下記の方法で行います。使うのはわら一本白ラベルと、オルチョです。
1. グラスを用意してその中にオリーブオイルを少量入れます。
(このグラスはオイルの色合いで善し悪しを印象付けないよう、青いグラスでするのが本式だそうです)
2 片手でグラスを包むように持ち、もう片方の手でグラスにふたをしてグラスを回します。
3. 香りを嗅ぎます。
4 .次に少量を口に含みます。この時、口を少し開けて歯の隙間から空気を吸います。
5. オリーブオイルを舌の上で転がします。(人間の舌は先・奥・側面で味覚が違う)
6. オリーブオイルを飲みます。
2.の包むように持ち、というのは、こうすることでオイルが適温の28度くらいになり、最も香りが出るようです。なるほど確かにそうするだけで、しばらくするとオイルの香りが立ってきました。
はっきりと感じたのが、味をはっきり感じる場所が全く異なること!
どういうことかと言うと、
わら一本白ラベルは、6.の飲み込んだときにやはりその辛味をしっかり感じさせ、
オルチョは4.の口に含んだときに、甘いようななんとも言えない香りの印象を残します。
- 口の中に入れた瞬間
- 口の中に入ってる時
- 飲み込んだ時
この3つのタイミングを考えておくと、自分に合ったオリーブオイルが見つけやすくなると思いました。グラスを準備するのは少し面倒ですから、使う前にお湯で温めたスプーンで行うのもありかもしれません。
お手持ちのオリーブオイルでぜひやってみてください。思いがけず、と言ったらいけませんが、これは面白い!
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さて今日は、オリーブオイルのテイスティングについてご紹介しました。
なるほどオリーブオイルは、こんな味見のプロセスがあるのだな、と驚きの世界。
意気揚々と朝倉にこの話をしたところ・・・
「こういうことじゃな~い!!」
と、雷の一撃!
「こういう型にはまった方法が大事なんじゃなくて、自分の感性で味わうっていうことを大事にしないと!」
アサクラが提案するオリーブオイルの楽しみ方は、今日ご紹介したようなものとは違ったところにあります。数値や、規格などが教えてくれることもありますが、もっと自然に自分の舌で、身体でそれをどう感じたのか。方法論とか表現ではなくて、そこに目を向け判断する。
ん~、まだまだでした。
オリーブオイルがどんな食材とどんな風に組み合わされるかだって、それこそ好みは人それぞれ。何にも囚われない姿勢が大事なのだと、考えさせられました。
ご紹介しておきながらなんですが、これはこれとして。
それぞれの感性で、それぞれの楽しみ方を見つけてみてください。